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ブエルタから「ポディウム・ガール」が消えたワケ

 

第一週目にも関わらず、総合系の選手たちによるバチバチの戦いが繰り広げられている今年のブエルタ・ア・エスパーニャ。特にスカイが ”本気(ガチ)” で勝ちに行っている姿勢に驚いたのは、我々ファンだけではないはず。

そんな熱く盛り上がるブエルタを観ていて、どこか ”違和感" を持った人も多いのではないでしょうか。

 

まずはこちらの画像をご覧ください。

今年のブエルタ第4ステージの表彰式の一枚です。

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2017年ブエルタ第4ステージで勝利したマッティオ・トレンティン(クイックステップ 

 

 

そしてこちらは昨年のブエルタの表彰式。 

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2016年ブエルタ第20ステージで勝利したファビオ・フェリーネ(トレック) 

 

この二枚の違いがお分かりいただけますでしょうか。

 

そうです。選手の両端にいるはずの ポディウムガール” が、今年の表彰式にはいないのです。

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2017年ブエルタ第3ステージで勝利したニーバリ(バーレーンメリダ

 

第2ステージの表彰式で、解説の栗村さんも「ブエルタはお姉さん廃止になったんでしたっけ?」と言っていたように、今年のブエルタでは「両側からキス」どころか、ポディウムガールそのものがいなくなっているのです。

 

この出来事はポディウムガールのいない史上初のグランツールと、自転車専門サイトだけでなく、CNNやデイリー・テレグラフなど大手ニュースサイトにも取り上げられ話題になっています。

上記ほか複数の記事によると、ポディウムガール廃止への動きは、今年1月にオーストラリアで開催された『ツアー・ダウンアンダー』や、3月にスペインで行われた『カタルーニャ一周』などから始まっており、ブエルタ・ア・エスパーニャのディレクターであるシャビエル・ギレン氏もインタビューで、

SNS上で行われているポディウムガールの是非に関する議論に対し、我々は過敏にならなくてはいけない。また、オーストラリアとスペインのレースでは、既にポディウムガールが廃止されている。この懸念に背を向け、ブエルタだけ続けるなんていうことはできない。」

と、答えています。

 

またポディウムガールの廃止には、スペイン人選手のミケル・ランダ(スカイ)も「この伝統は女性蔑視である」と、賛同するコメントをしています。

ランダ:

ポディウムガールによる表彰は古い伝統で、女性を物のように扱い、過小評価する行為だ。」「この深く根付いてしまった慣習に対し、いままで誰も疑問を呈することのできなかった。」

「また『ポディウムに上がっているような女性が美しく、スタイルが良い』ということを促すことは(表彰式において)本意ではないはずだ。」

 

しかし、ポディウムガールが表彰式から完全に姿を消したわけではなく、「 ”選手にジャージを手渡す男性" にジャージを手渡す役割」として表彰式には参加しており、同様の仕事をする "男性" の姿も確認することができます。

この新しいスタイルの表彰式を、ブエルタ・ディレクターのギレン氏は「エレガントで威厳のあるポディウムと強調し、「伝統のある様式への変更に何の躊躇はない」とコメントしています。

 

 

さて、ここでこの「ポディウムガール問題」について、当ブログの最重要人物であるランス・アームストロングの考えを聞いてみましょう。

以下は、ブエルタ同様にポディウムガールが廃止された「コロラド・クラシック」でのコメントです。

「この大会で一番の問題は、ポディウムガールがいないことだ。なんてクソなことをしてくれたんだ。これは問題発言になるかもしれないが、ポディウムガール廃止には反対だ。

 

 

皆さんはポディウムガールについて、どう考えますか?

 

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