溜めず、恐れず。

フローをストォーック。

自転車ロードレース英文記事の読み方 〜その 1:サイト紹介・読むべき記事の選び方〜

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プロフィール欄にある通り、週末に英語講師をしているのですが、そこで生徒さんと共有している「英文記事の読み方」を自転車ロードレースの英文記事に応用して読んでみたら、ブエルタが10倍楽しくなったので「英文記事が読みたいけど難しそうだと躊躇している人」を勝手に想定し、偉そうに紹介しようと思います。

ちなみにこれは「英語力を上げるため」ではなく、「英文記事を通して自転車ロードレースをもっと楽しむ」ことが目的の記事なので、辞書を引きながら英文記事を読むことができる人を想定にしています。

 

ステップ1:自転車ロードレースサイトを知る

 

そもそも、どこのサイトの記事を読めばいいのだ!ということで、英語で読める自転車ロードレースサイトをいくつかご紹介します。

 

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・Cycling News(イギリス:リード文あり)

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http://www.cyclingnews.com/

 これぞ王道。イギリスの自転車ロードレース専門サイトで、ここに載っていないニュースはないのではないか?と言うほどの情報量と、運営の母体が BBC(英国放送協会) ということもありファクトチェックに関しても信頼できるサイトです。ただ旧世代感あるレイアウトやフォント、写真の見づらい UI など改善して欲しい点もたくさんあります。ですがここの記事さえ読んでおけば間違いないはず。あとコメント欄が異常に熱い。

 

・Cycling Weekly(イギリス:リード文あり)

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http://www.cyclingweekly.com/

これもイギリスの自転車サイトなのですが、イギリスで販売されている週刊誌をベースとしている為、自転車に関連したイギリス国内の一般的なニュースも配信しています。また自転車部品やライディング・テクニックなどの記事も充実しており、ロードレース観戦者と一般ライダーの両方の需要を満たしてくれます。TIME誌が運営しているためいま風のスッキリとしたレイアウトになっているのにも好感が持てます。あとツイッターでの記事フィード回数が多い。

 

・Velo News(アメリカ:リード文なし)

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http://www.velonews.com/

 アメリカ最大手と言われる自転車ロードレースサイト。他とは差別化するサムネイル画像や、動画の活用、記事のカテゴリ分けや、最新 / 人気記事が分かるサイドバーなど、読者目線かつデザイン性の高い、若い編集者たちによる勢いを感じるサイトです。内容もちょっとふざけたネタ記事から、骨太のドーピング問題まで幅広く、個人的に一番好きなサイトです。(ちなみにワールドチームが集まり設立した企業 Velon とは無関係です。紛らわしい。)

 

・Cycling Tips(オーストラリア:リード文なし)

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https://cyclingtips.com/

 自転車人気が右肩上がりのオーストラリア・メルボルンを拠点とするサイト。その名前から「自転車のコツ(tips)を扱うサイト」だと思っていたのですが、レース情報から一般ライダー向けの記事まで豊富で、特に女子レースに関する記事が充実しています。さすがポリティカル・コレクトネスが行き過ぎている国オーストラリア*。デザインも洗練されていて、PCで見ると現れる大きな記事画像は迫力があります。特にこのコンタドールの写真は震えました。あと数年前まで日本語版が…あったの?

 

・The Guardian(イギリス:リード文あり)

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 専門サイトではないのですが、イギリスの大手新聞社「ガーディアン」の自転車ロードレースのページです。グランツール期間以外の更新頻度は低めですが、短文のレースレビューや、自転車ロードレースというスポーツを客観的に捉え書かれた記事など、読み応えは十分。そしてこのサイト一番の特徴は「ガーディアンを読める」ということ。「自分はいまガーディアンを読んでいる!」という高揚感に浸れます。電車で読めばドヤれます。

 

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以上が自分が読んでいる自転車ロードレースのサイトです。他にも英語で読めるサイトは沢山ありますが、とりあえず上記のサイトの記事を抑えておけば、自転車界の情報は不足なく入ってくると…思われます。

 

さあ読むべきサイトはわかった。しかしいざサイトに行ってもどの記事を読んでいいかがわからない!

 

ということで ↓

ステップ2:英文記事を読むまでの流れ

 

効率的に「記事との出会い、読むまで」のフローをまとめました。

① サイトの公式ツイッターをフォロー

 ↓

② タイムラインに流れてく「タイトルとサムネイル画像」を見て興味ある記事をピックアップ

 ↓

③ 記事を開き、リード文を読んで内容を把握

 ↓

本文まで読む価値があるかどうか決める(なければ止める)

 ↓

⑤ 本文を読む

 

① サイトの公式ツイッターをフォロー 

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 直接サイトに行って気になった記事を開くのも良いのですが、面倒くさいのでフォローして記事が流れてくるのを待ちましょう。重要度の高い記事は何度も流れてきますし、公式アカウントは読者の引用リツイートをRTしたりと、勝手に目に入る回数が増え面白そうな記事が"なんとなく"わかります。

 

② タイムラインに流れてくる「タイトルとサムネイル画像」を見て興味ある記事をピックアップ

 ここで重要なポイントが「タイトルを”ちゃんと読む” は必要ない」ということです。もちろんツイッターの自動翻訳機能も使う必要はありません。ここではあくまでも「その記事に興味があるかどうか」の判断が大切です。

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例えば ↑ の記事の場合、「キャノンデールの写真」と「EF Education First」という単語から「キャノンデールと新スポンサーについての記事」だということが ”なんとなく” わかるだけで十分です。それから「この記事に興味がある・なし」を判断します。

 

③ 記事を開き、リード文を読んで内容を把握する

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 タイトルやサブタイトルにサラッと目を通し(別エントリにて後述します)、「リード文」を熟読します。リード文とは「記事の要約」なので、ここさえ完璧に読むができれば記事の6割を把握したと同じ。もし記事にリード文がなければ「最初の段落」がその代わりをしている場合が多いのでそこを熟読します。(難しければリード文をそのままグーグル翻訳にかけるのもOK)

 

④ 本文まで読む価値があるかどうか決める

 繰り返しになりますが「記事内容の6割はリード文で把握できる」ので、リード文が難しい場合か、それ以上の詳細が知りたい場合のみ本文に目を移します。

 

⑤ 本文を読む

 ここまできて初めて本文を読みます。また、必ずしも「最初から最後まで」を読む必要はありません。 それは記事を読む目的が「記事内容の理解」であり「英語の勉強」ではないからです。必要なさそうな所は飛ばしてOK。なぜならリード文さえ正確に理解できれば、その後に続く文章は5W1Hの補足にしか過ぎない(場合が多い)からです。

また本文を読む際の時短テクニックとして「1文1文を辞書で調べながら読み進める」よりも、「三回なんとなく読んでから調べる」ほうが理解が早い(人が多い)です。同じ文章を三回読むというのは心のハードルが高いのですが、一回目でわからない単語や箇所を”なんとなく”把握して、二回目はわからない箇所をその前後から推測、三回目でブラウザ等の辞書機能を使い読む。これで手っ取り早く記事の大枠を捉えることができます。本文の読解に少しくらいズレがあったとしてもリード文を理解しているので大丈夫ですし、別にテストがあるワケではないので気楽に読まないと楽しくないですしね。

 

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以上が「記事と出会う所から読み終える」までの解説でした。ここまでいかにも「テクニック」っぽく書きましたが、お分かりの通り日本語で「普通にやっていること」を言語化しただけです。

つまり、英語だからといって「机の前に座りノートと辞書を開いて読む」のではなく、スマホ片手に「なんとなく気になった記事を読む」という姿勢が大切だということです。レース翌日に電車の中で辻啓さんのレースレビューを読むように、日常的にやる行為に「英語を忍ばせる」ことが、楽しい英文記事ライフを送る大事なポイントだと思っています。

また面白そうな英文記事の見つけ方として「記事の翻訳(要訳)をしているツイート」があります。

翻訳ツイートするのはその記事を共有する価値があるから。なのでその方の日本語訳を読むだけで満足せず、リンク先に訪れて読むのも良い方法だと思います。ちなみに自分も、そういった翻訳ツイートをキッカケに自転車ロードレースの英文記事を読みはじめました。

しかし中には誤訳っぽいツイートもあり、それがたくさんRTされている状態でもあります。推測ですが「記事タイトルを翻訳機にぶっ込んで、文字数と日本語としての体裁を整えただけの訳」を貼り付けてツイートしているのかなと。意味自体はあっているのですが、その人の主観が入りすぎて実際の内容とニュアンスが逆になっている場合や、タイトルと内容にニュアンスの差異がある場合などがありますので、確かめるという意味でもリンク先に行ってリード文を読んでみるということも大事かなと。タイトルではなく「リード文」をグーグル翻訳にかけるだけでもOK。

と、ここまで偉そうに書いてきましたが、今年のジロ辺りから真面目に自転車ロードレースの英文記事を読み始めた若輩者なので、ご指摘などありましたらコメント欄やツイッター@If_So_Ara)にてお願いします。

 

*リンク先は、豪州でポリティカル・コレクトネスが行き過ぎているせいで「父の日を廃止すべき」という議論が巻き起こっている状況を憂うオリカ・スコットのビューリーと、話を振られるもイマイチ意味が分かっていないお茶目なデンマーク人のコルト・ニールセン。

 

次回予告「記事タイトルの読み方」