溜めず、恐れず。

自転車ロードレースを翻訳するブログ

”自転車メーカーの実態”を翻訳した話。

メインブログに書いたこのエントリを訳した時の話。 

自転車を提供するメーカーの知られざる実態 - plenty of...

辛かったこの翻訳。原文の後半とかは複雑過ぎて、一つ一つ解いていたら、気づいたら大幅な意訳になってしまった。 

・キッカケ

となったのは、以前のこのエントリ。

5年後の自転車を具現化?プロトン史上初となる3Tストラーダ(アクアブルースポート)とは - plenty of...

 アクアブルースポートに自転車を提供している3Tのジェラード・ヴルメンの守護霊インタビュー。元はアクアブルースポートの公式ブログに掲載された「アクアブルースポートにスポンサードした理由」というエントリを翻訳しようと思ったのだけど、色々調べて補足を加えていくうちに書きたいことがどんどん増えていって、でもそれじゃ自転車(メカ)好きな人しか興味ない内容だろし、どうしよっかな?と考えていて長らく下書きのままにしてた。その後、仕事で自分の「新しい取り組み」を否定されてめっちゃ腹たっていたので、そのイライラをメモに吐き出していたら(怒りを沈める為によくやる”感情の言語化”という作業オススメ)、同じように”前ギアシングル”という先進的なコトに対する「どうせ失敗する」という批判と自分の感情が重なり「うるせー!ただ単に変化が怖いだけじゃねーか!じじいは黙って見てろ!」っていう気持ちがそのまま3T Stradaの開発者ジェラードさんに乗り移って「守護霊インタビュー」が出来上がった、というワケ。本来は、導入文から入って、出典を明らかにして、「−−−」で翻訳部分を囲んでみたいな”いつものフォーマット”を踏襲すべきだったのだろうけど、なんか色々と面倒くさくなって。それに下手に体制を整えると「うりゃー!」っていうベンチャー(挑戦)の気持ちが半減しちゃうと思った。その結果が「守護霊インタビュー」笑。ジェラードさんのインタビュー動画を観てる限り、穏やかで腰の低い方なのだけど、きっと心の中はプログレッシブなはず。「うるせー!」って。それにどうせホビーレーサーしか興味ないこと(というか多くの自転車RRファンは前フロントシングルとかどうでもいいハズ)なのだから、着色してハデにした方が多くに人に読んでもらえるかなという下心もあった。(でも、ここまで多くの人に読んでもらえるとは思っていなかった。シェアもPVもかなりいったのですごーく嬉しかった。)

 

って、まだ3Tのエントリの話だ。笑

 

このエントリの終わりに「自転車メーカーの実態が知りたかったらこっちを読んでくれ!」というセリフにリンク付けた。それが今回翻訳した「CyclingTips」の記事。やっと本題。

 ・雑感

基本的にはパオロさんの発言をライターさんが文章で補足する構図なのだけど、後半はパオロさんが全然出てこない。特に最後の「自転車メーカーとコンポーネントメーカーとチームの話」の原文はかなり複雑で、いざ日本語にしてみると主語があっちこっちへと不自然な文章になったのでかなり順序を入れ替え沢山の意訳した。小声)何回も読み返したけど自信がない箇所がちらほら。

・解決

常々それぞれ2チームに自転車を提供するCANYONSpecializedはどうしてタイトルスポンサーになって自社名の自転車チームを持たないのだろう?って思っていたのだけど疑問が解けた。リスク分散なんだねって。

・狙い

自転車ロードレース界って「選手の年俸がファンにまで届かない」というプロスポーツの中でも珍しい競技で、トップ選手以外は公表するメリットがないぐらい低いってことなんだろうけど、だから実際にチームがいくら貰っているかという金額を明示してくれる記事の希少価値が高かい。各メディアは闇雲に「お金の話はしちゃいけない」という暗黙のルールがあるのだろうと推察してる。キャノンデールクラウドファンディング時の「7億足りない!」発言もメディアはかなり冷ややかだったし。だからこそ自転車ロードレースの数字(主にお金)に強い「インナーリング」がこれだけの影響力を持っているのだろうな。ホント自転車ロードレースってお金の話と距離のあるスポーツと実感する。正直、自分の応援してる選手がいくらもらっているか知らないなんて実業団スポーツじゃないんだからって思ったりもする。

・翻訳しながら思ったこと

去年アメリカに本格的に進出したCANYONが地元の自転車ショップをないがしろにするネット専門販売メーカーだと、他のメーカーや市場から批判されていた。けどそのCANYONが2つのチームにスポンサードできるぐらい強大(シクロスロス市場も順調に見える)っていう事実からすると、市場の需要に合わせて変化していく企業が勝ち残っていくのだなとしみじみ実感。そんな意味でもカチューシャとモビスターには頑張ってほしいな。

・工夫

今回のエントリの文字数が大体3100ぐらいで写真はページ始めのアイキャッチ画像を合わせて5枚。話に数字が出てきたおかげで本文に推進力が生まれた恩恵もあるけど、このあたりの文字数と写真のバランスが丁度いいのかなとも思った。

・迷い

本文一枚目の「1997年ツール」と「2005年のランス」の写真は入れるかどうか迷った。思い切ってピナレロ(素人には一番順調に見える自転車メーカー)のメカ写真で統一すればよかったかなと公開した後も迷ってた。全体の時制は現在なわけだし。うーむ。

・悩み

2.84.6億円(€2.13.5m

このように日本円の後にユーロ表記は必要なのだろうか?読む人には邪魔なだけじゃね?とか思ったけど「レートはいまだよ」っていう表記の代わりになればと思い挿入。それに引用が2016年シーズンの時点で原文は一昨年~去年の記事だよってことが伝わると思った。それとも本文の最後に米印で明示する必要があるのだろか?とも迷う。別に公式発表の翻訳でもないし金額はアバウトでもよい情報でしょと思って結果的に割愛。

 学び

「ドライブトレイン(ディレーラー、クランク、スプロケット、チェーンなど自転車を前に動かすためのパーツの総称)」の意味がわからず、ホビーレーサーには当たり前の言葉なのかな?と思いツイッターのアンケート機能で聞いてみたら知ってる人と知らない人の割合が半々だったのに驚いた。フォロワーさん詳しすぎる。いままで紙面でも出会ったことない単語だったので、勉強になった。

 ・BGM

今回はブログ書きながらフランス人Stromae(ストロマエ)のアルバム『Racine Carree』をよく聴いてた。低音がドンズバ鳴ってメロディが綺麗なのに仏語なので聴き取れない(邪魔にならない)から作業BGMに最適。