リッチー・ポートやゲラント・トーマスが落車リタイア、アルのメカトラアタック、キンタナとコンタドールが遅れ、バルギルの勘違いガッツポーズなど、語る要素が多すぎたツールドフランス第9ステージ。
そんなステージの中でも、残り11kmでメカトラに見舞われながらも勝利したウラン(キャノンデール)。また、マヴィックカーから身を乗り出しギアディレーラーを調整したメカニックの姿に心打たれたファンも多いはず!
そのマヴィックカーに100万人以上の登録者を持つイギリスの自転車専門Youtubeチャンネルの "Global Cycling Network" が潜入レポートしていたのでご紹介。
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プロ自転車ロードレースのアイコン的な存在である、黄色いマヴィック社のニュートラルカーとバイク。
フランスの自転車ホイールやアクセサリーメーカーであるマヴィックが1973年より提供していて、レース中にチームカーが間に合わない場合に備え、中立の立場から選手をサポートしています。
通常のレースでは4台のマヴィックカーが帯同。
車の上に載っている自転車の内、3台は総合上位三名の為のセッティング(サドルの高さやクリートの種類)になっている。
では、上位に入っていない選手が自転車のサポートを必要とした場合はどうするのだろうか?
そんな事態に対応するため、すべての自転車にはワンタッチで素早く選手に合った高さにすることが可能な、マヴィック特別仕様のKS社製のシートポストが採用されている。
マヴィックカーに用意されている交換用のタイヤ、実はチームから譲り受けたお下がりの "新古品" 。なのでメーカーもシマノ製やカンパニョーロ製(シマノ製シフトに完璧に合わない可能性のある)などが混在している。
それは交換したタイヤはあくまでも ”チームカーが来るまでの約五分間をしのげばよい" という考えがあるためだ。
チームカーと違ってトランクは空っぽ。必要なものはすべて後部座席に用意されている。
メカニックの乗る後部座席には、選手のもとへ飛び出すときに持っていく前後2本のタイヤが用意されている。これもマヴィック製の2012年モデルとかなり古い。
ドアにはチームカーには無いであろうトゥストラップ(クリップ)。これはマヴィックカーならではと言える。
2016年のツール第12ステージで、フルームもこれをつけていればマヴィックから与えられた自転車を放り投げずに済んだかもしれない。
どんなメカトラブルにも対応できるよう、メカニック器具は一式揃っている。
マヴィックカーではサポートが難しい狭い山岳コースなどで登場するマヴィックバイク。運転手とメカニックの二人体制で、後ろには四本のタイヤを用意。使い切ったら、マヴィックカーから補充する。
主にマヴィックのVIPゲストが乗ることが多い助手席。
2015年のツール第16ステージで助手席に乗ったレポート記事を発見。羨ましいすぎる…。
もちろんラジオツールも完備。
スタッフも水分補給は大事!フランスメーカーevianのミネラルウォーターVittelじゃないんだ。
以上がプロ自転車ロードレースを象徴するマヴィックカーの全貌だ!
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自転車ロードレースについて、カジュアルな記事がもっとあればいいなという思いで作ってみました。
今後マヴィックカーにも注目です。